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「旧国立駅舎と駅前広場」(その2)

2011.02.13.17:02

1月30日の白井先生のご講演の内容を、レジュメに沿って再構成しました。
先日の内容に重複する部分もありますが、最初から記述します。

講演の目次です。

IMG_0004_1.jpg

1.広場について

IMG_0004_2.jpg

広場の定義としては、「都市の中の教会前広場や駅前広場などの物理的な空間」ということで、
これは、現状のインターネット上の仮想空間にも「広場」が形成されていますが、
そうではなくて、ここでは物理的な空間のことを指します。

ヨーロッパでは、古代ギリシアのアゴラのように、都市に配置された広場が、当初よりあったが、
日本はそれとは異なり、鎮守の杜のような形で、儀式的空間が神社に付随していた。
つまり、都市の中の空地としての広場に対して、日本の村の鎮守の杜が対応するかもしれないが、
これらは、随分と性格の異なったものだった。

古代ローマでは、都市全体が城壁で囲まれた城であって、あまり緑を植えずに、
その中に建物が密集しており、その代わりに街に広場が設けられ、
郊外には、広々とした緑のあるヴィラがあった。

ヨーロッパでは、都市住居が密集化しており、教会や宮殿、市場などの前に、一定の空地を確保し、
政治的に重要な儀式を行なったり、コミュニティの中心的機能を持たせた事例が見られ、
現在でも祭事のほか、民間の各種イベントにも使われていることが多い。

IMG_0005_1.jpg

日本における広場の定義を国交省の定義などを参考に考える。
国交省なので非常に堅い定義です。
配置について①~④があるが、国立については、④に当てはまり、
「都市の象徴または記念の目的に供する場所あるいは都市景観の向上に著しい効果が認められる場所」
と言える。

IMG_0005_2.jpg

機能としては、ヨーロッパでは市民集会、政治儀式の場として、使われてきた。
もう一つ、交通広場という機能があり、交通の結節点として、JR、バス、幹線街路などの、
異種交通間の連絡機能があります。
現状の国立駅前広場もこれですが、これでだけいいのか?

IMG_0006_1.jpg

駅前広場は、道路に付随する交通広場という位置づけの都市施設。
日本の駅前広場は、これに余りにも限定されている。
都市の顔としてのシンボル性、オープンスペースとしての役割が、もっと必要と思われる。

次に、広場の歴史的な類型です。

IMG_0006_2.jpg

IMG_0541.jpg

まず、古典的広場です。
これはギリシアのケラメイコスのアゴラ。
この図のように、左の丘にヘファイトスの丘があって、二方をストアに囲まれている。
広場には列柱が残されています。

IMG_0542.jpg

次は、古代ローマのトラヤヌス帝のフォルムです。
ローマは、紀元前に100万人の人口を数えまた大都市でした。
このフォルムの北側にはバシリカがあり、アウグスティヌスのフォルム、
カエサルのフォルムがこの様に複合しています。
この写真の奥の円形は、有名なコロセウムです。
広場自体が石でできていて、宮殿などと複合していたため、
ローマ人たちは、郊外の緑のあるヴィラ(別荘)を作っていました。

IMG_0543.jpg

第二に政治的広場。
中国の天安門広場です。これは、行った中でも一番広い広場で、
軍事パレードなどが行なわれ、天安門事件の舞台ともなった政治広場です。
毛沢東紀念堂などがあり、普段は、観光広場となっています。

IMG_0544.jpg
次は、フランスはパリのコンコルド広場です。
高いオリベスクが立っています。ナポレオンがエジプトから持ち帰ったものです。
オリベスクは、イギリスもアメリカもエジプトから略奪して行きました。
噴水があって西欧の典型的な広場の作りです。
ルイ16世がフンランス革命のときにここで処刑されました。

IMG_0545.jpg

教会前広場です。
イタリア・ローマ(バチカン)のサンピエトロ広場です。
バロックの広場で楕円形になっています。
遠近法を利用した作りで、広場に続く街路が奥に行くほど斜めに狭くなっていて、
錯視の効果で、奥行きが深く見えるように作られています。

IMG_0546.jpg

これもローマのスペイン広場です。
映画「ローマの休日」でオードリーヘップバーンが、ここでジェラートを食べたことで有名です。
階段がイベントで使われることが多いですが、
ヨーロッパではどこへ行っても、こういう広場でイベントがしょっちゅう行なわれています。

IMG_0547.jpg

次は、市庁舎前広場です。
これは、ウィーン市庁舎前の広場です。
ヨーロッパではどこにでも、この市庁舎前広場があります。
日本にはほとんどありません。都庁には、公園がありますが、
建物とこのような一体感がありません。
他の都道府県庁にもありませんね。

IMG_0548.jpg

ソウル市庁舎前広場です。
ワールドカップのときにここに大スクリーンが設置されて、熱狂的な応援が繰り広げられました。
赤いユニホームで染まりました。
イベントもよく行なわれており、デモも多く、多機能です。
凄くオープンな広場でよく行きます。

IMG_0549.jpg
IMG_0550.jpg

複合施設前広場です。
これは、ヴェネチアのサンマルコ広場で、1730年の絵画です。
ドゥカーレ宮殿(総督府、ゴシック様式)、サンマルコ寺院(ビザンチン様式)、
など歴史的な建築に囲まれています。
イベントではカーニバルが有名で、仮面で扮装してとても賑やかになります。
私の、最も好きな広場です。
空間の大きさ、建物のよさ、そして海に開かれているところがよいです。

IMG_0551.jpg

イギリス、ロンドンのトラファルガー広場です。
1805年のトラファルガーの海戦を記念して作られたもので、
ネルソン記念柱と噴水があり、交通広場にもなっていますが、
広場の内奥には車は入らないようになっています。

IMG_0552.jpg

商業施設前広場です。
これは、ロンドンのピカデリーサーカスで、
コベントリー・ストリートとリージェント・ストリートなどの通りが交差していて、
混雑する交通広場であり、周囲には商業施設が立ち並んでいます。

IMG_0553.jpg

米・ニューヨークのタイムズ・スクエアです。
巨大な広告塔、ネオンサインで有名ですね。
ブロードウェイの中心にあり、商業の中心地でもあります。

IMG_0554.jpg

最後に、日本の駅前広場です。
東京駅です。創建当時は、3階建てでしたが、戦災で焼けて、現在は二階建てになっています。
今、修復中で、当初のドームを復原して三階建てになります。
交通広場で、復原に合わせて、今後どうするのか注目しています。

新宿駅西口広場です。(ここには、スライドなし)
典型的な交通広場で、地下にちょっと申し訳程度の自由な空間があります。
かつては、コンサート等できたのですが、規制でできなくなりました。
行政が規制するとああなるという典型ですね。

IMG_0555.jpg

最後に、立川駅。
二階に人、一階が車で、中心は交通です。
最近はこういう立体で分けるのが非常に多いのですが、小さいですね。
多少のイベントが申し訳程度にできる空間があり、実際にイベントはやられています。

<続く>
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