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白井先生講演会「旧国立駅舎と駅前広場」よかったです

2011.01.31.01:23

本日、1月30日(日)の午前中、ものつくり大学教授、白井裕泰先生の「旧国立駅舎と駅前広場」
と題する講演会が開催されました。
白井先生は、これまでも何度も、旧国立駅舎に関する講演をされていますが、
毎回、話題がちょっとずつ変わっています。
ですから、何度聞いても発見があり、楽しいです。
私(たち)も、白井先生と共に、これからも駅舎が復原されるまで、
こういった講演会など、盛り上げて行きたいと思います。

本日の講演会は、これまで4回ぐらいやってきた中で、
・国立の中の文化財の視点
・国立の都市計画の視点
・旧駅舎の解体調査の報告
・旧駅舎を復原した場合の利用の仕方
などを話してきて、これ以上、話すことももうないかとも思ったが、
広場から見た駅舎という視点で話しましょうということで始まりました。

IMG_0537.jpg
これが、先生が講演を始めたときの様子で、
早朝にアジアカップを最後まで観ていたので、若干頭がハッキリしないかもしれないとのコメントがありあした。
私は、オーストラリアに勝ったということを知らなかったのですが、
勝って何より、縁起のよい日でした。

IMG_0004.jpg

これは先生のスライドと同じ内容のレジュメですが、今日の資料として白黒で配られたものです。
これに沿って最初は説明が続きました。

広場の定義としては、「都市の中の教会前広場や駅前広場などの物理的な空間」ということで、
これは、現状のインターネット上の仮想空間にも「広場」が形成されていますが、
そうではなくて、物理的な空間ということを言われていました。

ヨーロッパでは、古代ギリシアのアゴラのように、都市に配置された広場が、当初よりあったが、
日本はそれとは異なり、鎮守の杜のような形で、儀式的空間が神社に付随していた。
つまり、都市の中の空地としての広場に対して、日本の村の鎮守の杜が対応するかもしれないが、
これらは、随分と性格の異なったものだという指摘です。

古代ローマでは、都市全体が城壁で囲まれた城であって、あまり緑を植えずに、
その中に建物が密集しており、その代わりに街に広場が設けられ、
郊外には、広々とした緑のあるヴィラがあった。

これについては、後の方で、写真による紹介がありました。

ヨーロッパでは、都市住居が密集化しており、教会や宮殿、市場などの前に、一定の空地を確保し、
政治的に重要な儀式を行なったり、コミュニティの中心的機能を持たせた事例が見られ、
現在でも祭事のほか、民間の各種イベントにも使われていることが多い。


ヨーロッパには多く城郭都市が見られますが、古代ローマはギリシアにつながる都市国家でしたし、
そういった意味で、古代ギリシア、ローマのポリス・都市国家の軍事的な要請から、
密集した要塞のような居住空間に、共同の庭というか、コミュニティの場として、
どちらかと言えば、祭事ではなく政治(民会など)の場として、かつ、市場としての意味合いも持った場として、
アゴラやローマの広場から発達したのが、ヨーロッパの広場である。
全体の印象をまとめるとそんな感じですね。

後から出てきた、ヨーロッパの都市では市庁舎の前に必ず大きな広場があるというのも、
そういうアゴラ以来の伝統として、都市における政治空間という意味合いが広場にあったということでしょう。
古代では、どこでも祭政一致であったと考えられますが、
古代ギリシアでは、アゴラと神殿は隣接しているが、アゴラを望む高台に神殿があったという話から考えると、
祭事と政治が分離していく中で、アゴラというのは、どちらかと言えば、
政治空間であり、神殿が神聖なる非日常的空間であるならば、こちらは日常的な空間であったと考えられます。
祭事が教会に引き継がれても、結局、教会の前にも広場があるというのは、
神殿とアゴラとの関係を引き継いでいるのかもしれません。

先生の話したことと、私が付け加えたことがゴチャゴチャして分からないので、
先生が直接話ししたことは、緑色にしておきました。

<つづく>


(関)
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1月30日講演会「旧国立駅舎と駅前広場」など

2011.01.23.01:27

皆様、ご無沙汰してしまいました。
前回の更新から一ヶ月も経ってしまいました。
改めて、あけましておめでとうございます。

ちょっと遅過ぎです。
今年は、大変寒い日が続いていて、インフルエンザが流行り初めており、
また、去年夏の猛暑の影響で、スギ花粉が、例年になく大量に発生しているようで、
そろそろ飛散時期を迎えております。
皆様、お身体には十分気をつけて下さい。

さて、来る1月30日に国立市文化財保護審議会委員でいらっしゃいます白井 裕泰先生の
国立駅周辺まちづくりに関連する講演会が開催されます。
詳細は、こちらです。

日時:平成23年1月30日(日曜日)午前10時から12時まで
場所:くにたち福祉会館4階大ホール
演題:「旧国立駅舎と駅前広場」

白井先生は、これまでも国立駅舎について講演をされていますが、
徐々に話が深く・広く発展してきております。
今度は、どんな発展があるのか楽しみです。

また、会場では、市報にも載っていた、市民の方の手作りの国立駅舎の1/100なども展示される
予定だそうです。

同時に、国立市の倉庫の中で眠っている、国立駅の旧駅舎の部材が公開されます。
これは、部材の虫干しも兼ねているでしょうか?

そろそろ、元あった場所に戻してあげたいですね。


それから、1月27日には、ようやく、まちづくり会議のまち育て部会の第一回が開かれます。

本当に今が、国立駅周辺そして国立市の正念場です。
苦しい台所かもしれませんが、次代を担う市民とそのための環境を整備するためにも、
国立駅周辺をよりよく整備して行くことが求められています。

何もしなければ、どこにでもある高架駅とその駅前の交通広場ができるだけで、
かつての赤い三角屋根の国立駅舎を復原できなければ、
個性の喪失という意味で大きな国立にとってのマイナスとなります。

何しろ高架駅は、コンクリートの高架橋の下にできるので、没個性的であり、
阿佐ヶ谷・高円寺、西荻窪の各駅の違いが分からずに、間違って降りてしまったという話を、
何度も聞いたような、そんな識別不可能な冷たい駅ができる恐れが大です。

かつての温かな寒桜の植わった土手の路盤から、冷たいコンクリートの無骨な高架橋へ、
これだけでも、国立にとっては大きなマイナスです。
そして、国立駅の主である駅舎の不在。

南北の一体化という当初の連続立体交差の目的は、かなり実現されてきていますが、
これとて、これからの使い方で、その真価が問われることになります。
つまり、本当の意味で、地域がコミュニティとして一体となり、
相互の住民や国立を訪れる人にとって価値を生むものに、
南北のつながりを生かしていかねばなりません。

本当に、この事業が国立にとってプラスになるように、
手を打っていかねばならない状況です。

昨年、パプリカで行なったアイデア募集で印象的だった作品に、
駅前広場を田んぼにしてしまうものがありました。
荒唐無稽に見えるかもしれませんが、この作品には不思議な魅力があって、
国立の将来を感じました。

もちろん、広場として考えれば、田んぼとして固定的に使ってしまうのは、
どうかという議論になってしまうものと思われますが、
広場の中心の円形公園もあり、現に、かつてそこには水禽舎があり、
今でも、忘れ去れた形とはいえ、防火用水という位置づけの池があります。

この池を中心に究極のビオトープでもある田んぼにしてしまう。
なんともゆかいな作品です。

そして、E.ハワードの田園都市(Garden City)の思想に影響を受けた「国立大学町」の、
理想の田園(Garden→箱庭?)として、日本人の心のふるさとであり、
聖なる場所でもある田んぼを配置するなど、
とても洒落ていて、おもしろと思います。

まちづくりに、そのぐらいの、遊びがあってもいいのではないでしょうか。
こんなことを書くと、日本人は必ずしも農耕民族ではなく、北方の騎馬民族がルーツだとか、
弥生人だけでなく、縄文人もいるはずだとか、山人もいるはずだとか、
そういった反論が聞こえてきそうです。

だからでもないですが、広場という自由度は確保したいですね。
あれだけの駅前空間と大通り(ブールバール)が一体となった、空の広さがあるのですから、
何よりも自由な空気というものが貴重です。
そういうもろもろをどうやって調和させるのか、知恵を求められていると思います。

そう言えば、新婚旅行でウィーンに行きましたが、あちこちに、
何々ガルテン(Garten)という公園というのがよいのか、庭園というのがよいのか分かりませんが、
ありました。
ウィーンは、ハプスブルグ家の王宮のある首都(帝都)ですから、
そういう庭園が一杯あったのかと思いますが、国立にも小さいながらも、
一つはあるという風にしたいですね。

円形公園と広場とをどうするのか、色々夢があっていいと思います。
何か、名前の付けられるものでなければならないということではないと思います。

広場についても、色々と書きたいことがありますが、
今日は、この辺で。

(関)
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